三国志のこだわり
おいしい商品をお届けするための商品管理について
台湾から輸入する台湾烏龍茶はすべて真空処理がされた状態で日本に輸入されます。
烏龍茶は長時間空気にさらされてしまうと酸化が進み、お茶の性質(味やうまみ)が変わってしまい、
本来の「おいしい」烏龍茶ではなくなってしまうからです。
真空状態で送られてきたまま、みなさんの所にお届けしたい気持ちはあるのですが、実はお届け前に、当社の工場内にて様々な確認作業が行われています。順にご説明させていただきますね!
茶葉の形や茎の長さのチェックを行います。茎の長さが違うとお茶を淹れた際に味が均一になりません。その為茎が長すぎる場合には長さを調整したり、取り除く作業を行います。
烏龍茶は茶葉を発酵させてつくっていきますが、均一に発酵していない場合があります。発酵具合が違うと味にムラがでますので、取り除いたり、専用の機械を使って再発酵を行います。
機械選別ではなく目視で茶葉を分けていきますので、美味しい茶葉と美味しくない茶葉を選別することが可能なのです。
ここまではどの商品に対してもおこなっている管理方法ですが、長期保管が必要な商品だったり、粗茶の状態で届く商品に関しては当社の工場で独自の方法で製造を行っています。
そもそも烏龍茶は緑茶とは違い、発酵茶という種類になります。
その名の通り、茶摘みを行ってから発酵を行っていくのですが、発酵は台湾の現地で茶摘みを行った後に、約20分程度外でゆるやかに発酵を行います。その後暗所に茶葉を移動させ約8時間程度寝かせ、更に発酵を促進させます。この時点で既にすばらしい香りを放つ茶葉になっているのですが、このまま放置すると発酵が進んでしまい味が変わってしまうため、「熱」を使い発酵を止める作業に入ります。
「熱」と言っても緑茶などのように焙煎機を使って完全に発酵を止める方法ではありません。
低温乾燥と高温乾燥そして各々の時間を組み合わせ、その茶葉の味を最大限に引き出します。(例:60℃の低温乾燥で2時間、100℃で1時間、200℃で1時間など茶葉によって時間が異なります)
低温で処理を行うと元の香りを維持することができる反面、水分が多く長期保存には向きません。反対に高温乾燥を行うと日持ちはしますが、香りが損なわれてしまいます。
この温度と時間の調整が各販売店のノウハウであり、烏龍茶の味が決まるといっても過言ではないのです。
わたしたちがなぜいつもおいしい烏龍茶をお届けできるのか。それはこの熱風乾燥機に秘密があります。
実はこの熱風乾燥機ですが、台湾烏龍茶の販売店でも所持しているのが珍しい機械なんです。
熱風乾燥機があることがお客様にとって何のメリットがあるの?と思われる方もいるかもしれませんが、味の調整を行うには欠かせない機械なんです。
というのも、台湾烏龍茶を販売している企業やお店は数多くありますが、お客様の手元に商品が届く流れは各店舗によって異なります。
など、販売形態はお店によって様々です。三国志は「販売店その3」の方式をとっているお店で、自社で加工を行い販売しているお店になります。
自社で加工ができるメリットは先ほどご紹介した、異物混入のチェックや味を整えるための形状確認ができるという他に、長期保存中に発生する「湿気」を取り除いたり、日本人にあった味に調整を行うことが可能なのです。
味の調整=発酵具合になりますが、発酵の状態が悪いとお客様には「おいしい」と感じでもらうことができません。
そこで当社ではこの機械を利用して独自のノウハウで味を調整した後に、茶葉を最高の状態でお客様にお届けできるように工夫を行っています。
台湾でも異物混入のチェックは行われてはいますが、小さな糸くずが入っていたりする場合があります。当社ではすべての輸入した茶葉を一旦開封し、異物が入っていないかを入念にチェックしています。